このところ訳あってほぼ毎週寅さんこと「男はつらいよ」の映画を見ています。

先日みたのは第7作「男はつらいよ 奮闘篇」です。

寅さんシリーズを見始め最初に思ったことは、寅さんってきっと発達障がいなのだろうなということで、今ならクレームがつくのでは???と思っていたのですが、

第7作の奮闘篇は、マドンナが知的障がいという設定で、その娘と寅さんが結婚するか!?というようなストーリーで、障がい者支援にかかわっているだけに余計に印象に残る作品でした。

(ある意味現在ホットになろうとしている話題です。)

公開されたのが1971年、47年前の作品のため、セリフの中に今では差別用語になるものも数多く出てきて、今ではTV放送は無理だろうなというものでした。

(でもこの映画の中で専門用語など使われても…、余計に戸惑ってしまいそうです…。)

時代の変化を感じます。

と寅さん

男はつらいよシリーズをずっと見ていて思うのですが、

今では専門家がいて、障がい者にも働く場所、通う場所があって、彼らの理解も進みつつあり、よくなったのだなあと思うのですが、

それにも関わらず今の社会の冷たさは何だろう?と思うのです。

と寅さん(帝釈天)

隙間風のない家となり、清潔さも保たれ、見た目は美しくなり、24時間モノが買え、専門的知識は高度に発達し、子どもの多くが大学に行くようになり、平均寿命はぐっと延び、車に、電車に、飛行機でどこへでも行けるようになり、便利さは50年前に比べるとどれほど向上してきたことか。

そして差別用語はダメ!となった

にもかかわらず、

障がい者が殺されたり、

子供が殺されたり、子どもが自殺したり

虐待、親殺し、子殺し・・・


なんだか良くなったのか、悪くなったのか、よく分かりません。

と寅さん(柴又)

この50年間で私たちは何を得て、何を失ったのでしょう?

そのことを一度振り返ってみる必要があるのではないでしょうか?


と寅さん2

と真面目なことを書きましたが、寅さんを見る時は、何も考えずに笑ってみるのが一番です!

でないと、

何小難しいことを言ってんだい。お前のおケツはクソだれかい?

って言われそうです。