企業さまからの依頼でハラスメントについて学んでいます。

ハラスメントとは相手に対して行われる「嫌がらせ」のことで、

このところ何かとセクハラ(セクシャルハラスメント~男女問わず性的な嫌がらせ)、パワハラ(パワーハラスメント~地位や権力などを背景に相手に嫌がらせ)が話題になっていますが、ハラスメントには様々な種類があります。

他によく聞くのがモラハラ(モラルハラスメント)、マタハラ(マタニティハラスメント)などではないでしょうか。

ハラスメントのひとつにアカデミックハラスメントというのがあります。

アカデミックハラスメントとは、

教育・研究活動の場において、地位、権力関係を利用して、機会・条件・評価等について不当で差別的な扱いをする行為で、

学習・研究活動への妨害
 ~
研究教育機関における正当な活動を直接的・間接的に妨害すること。

卒業、単位、進級の妨害
 ~卒業・進級妨害[学生の進級・卒業・修了を正当な理由無く認めないこと。また正当な理由無く単位を与えないこと。

選択権の侵害
 ~就職・進学の妨害、望まない異動の強要など

研究成果の収奪
 ~研究論文の著者を決める国際的なルールを破ること、アイデアの盗用など。

暴言、過度の叱責
 ~本人がその場に居るか否かにかかわらず、学生や部下を傷つけるネガティブな言動を行うこと。発奮させる手段としても不適

があるそうです。(wikipediaより)

ちなみにこのアカデミックハラスメントとパワハラ、セクハラを加えてキャンパスハラスメントとも呼ぶそうです。

だ大学キャンパス

そのアカデミックハラスメントを知った直後のことです。

先日とある(飲み会の)席で発達障がいの子を持つ母親と話す機会がありました。

その子はノートに書くこと、先生の話を聞き続けることはできないそうですが、テキストを(一度)見ると大体のことを記憶してしまうそうです。

そのため授業態度はよくないそうですが、成績はトップクラスだそうです。

けれども学校の先生はその子を認めず、他の生徒の前で暴言を吐いたり、(進学時)推薦状を書いてくれなかったりしたそうです。

現在も在籍する学校で先生とのトラブルを抱えているとのことです。

だ大学

さて、この場合どうすればよいのでしょう。

アカデミックハラスメント(キャンパスハラスメント)として訴えれば受理されそうです。

けれども先生の障がいの理解が(全く)なされてないことも確かです。(おそらく学校でもほとんどないと思われます。)


現在多くの大学ではバリアフリー推進室が設けられ、バリアフリー化が進んでいますが、
それは段差をなくし、エレベーターを設置する、あるいはノートテイカーなど聴覚障がい者に対する支援など身体障がい者への支援が重視されており、発達障がいに対する支援はまだまだ進んでいないようにも思えます。(ただしこのことはきちんと確認したわけではありません。)

数年前に某国立大を卒業した発達障がいの人と話したことがありましたが、その人は卒業後(就職先が決まらず)しばらくひきこもっていたそうです。

これからはますます発達障がいのある人の進学は増えてきます。(今でも東大生の3割は発達障がいありなどと言われたりしていますが…。)

今後学校におけるハラスメント問題、特に発達障がいのある人への対応がクローズアップされてくるようになるのではないでしょうか?

(以前から思っているのですが、)大学等を始め学校機関と福祉(たとえば就労移行支援事業所)の連携がもっと必要となってくるのではないかと思います。